第1回 信州肺癌周術期懇話会が、アストラゼネカ株式会社の協賛により松本市で開催されました。本会は、会場での対面参加に加え、Zoomを利用したオンライン配信のハイブリッド形式で行われました。特別講演では、慶應義塾大学医学部外科学(呼吸器) 教授の朝倉 啓介先生をお招きし、「肺がん周術期 最新の話題」をテーマにご講演いただきました。座長は、当教室の清水が務めました。
朝倉先生には、肺癌治療における近年の最も重要なテーマのひとつである”周術期治療”について、ご施設のエビデンスやデータをもとにご解説いただきました。病期・切除可能性・遺伝子ステータスなど多角的な視点からの治療戦略の提示に加え、実際の症例を多数ご紹介いただき、サルベージ手術症例の実際や治療のメリット・デメリットについて、非常に分かりやすくご教示いただきました。若手呼吸器外科医のみならず、参加された呼吸器内科の先生方にとっても、周術期肺癌治療の最新動向を深く学ぶ大変有意義な時間となりました。
特別講演に続き、長野赤十字病院 呼吸器内科 部長の倉石 博 先生に座長をお務め頂き、『これからの肺癌周術期治療を考える』と題したディスカッションセッションを実施しました。相澤病院呼吸器内科の中西 正教先生、相澤病院呼吸器外科の三澤 賢治先生、長野市民病院呼吸器外科の竹田 哲先生、長野市民病院呼吸器内科の野沢 修平先生より、各施設における症例をご紹介いただきました。呼吸器内科・呼吸器外科それぞれの視点から活発な意見交換が行われ、周術期治療における現場の課題と将来展望について理解を深める大変有意義なセッションとなりました。
素晴らしいご講演をいただいた朝倉先生、充実した討議を行ってくださった倉石先生、中西先生、三澤先生、竹田先生、野沢先生、協賛いただいたアストラゼネカ株式会社の皆様、そして当日ご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。