お知らせ

2025.06.24 学会参加報告

第25回日本抗加齢医学会総会【学会参加報告】

2025年6月13日から15日にかけて大阪で開催された第25回日本抗加齢医学会総会に参加しました。

 

ホームページ管理人であり筆者でもある中村は、今回、普段はなかなか参加する機会のない「日本抗加齢医学会総会」にて演題発表を行いました。

私は現在、大学院生として、ラットを用いた肺切除とサルコペニアの関連性に関する研究に取り組んでいます。肺癌外科の分野では、従来の標準術式であった肺葉切除に代わり、より肺を温存する縮小手術である肺区域切除が、2022年に日本から発表された研究において5年全生存率で優越性を示したことなどから、現在では標準術式の一つとして位置づけられています。

しかしながら、肺区域切除による呼吸機能の温存効果は予想よりも限定的であり、肺の「呼吸」以外の機能への関心が高まりつつあります。実臨床においても、肺切除術後に身体活動量や筋力の低下をきたし、サルコペニアを発症・進行する症例をしばしば経験してきました。こうした背景から、「肺切除とサルコペニアには何らかの関連があるのではないか」という疑問が生まれ、本研究を開始するに至りました。

今回の学会発表は、これまでの研究成果を広く共有する貴重な機会となりました。

 

 企業ブースでは美容に関するものも多く展示されていました

 

●中村大輔 一般口演

「ラット肺切除モデルを用いた肺切除容量による術後加齢・サルコペニアの検討」

 本学会の評議員を務めておられる清水教授にも、共同演者としてご参加いただきました

 

日頃参加している外科系やがん診療領域の学会とは異なり、今回は他診療科の先生方による多様な研究や知見に触れることができ、大変有意義な機会となりました。

このような基礎研究に取り組み、また発表の機会をいただけたことに対し、清水教授をはじめとする教室スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

 

(文責:中村大輔)

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