- 2025.05.24 学会参加報告
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第42回日本呼吸器外科学会学術集会【学会参加報告】
5月15日~16日にグランドニッコー東京 台場で開催された第42回日本呼吸器外科学会学術集会に参加しました。
今年の呼吸器外科学会は、令和6年(2024年)10月1日に、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して設立された『東京科学大学』が学会主幹を務めました。本学会には、当教室からスタッフ全員が演者および座長として参加し、日頃の臨床・研究成果を発表いたしました。
●小口祐一 一般口演
「REVORASを用いた、左肺底区の気管分岐パターンと区域体積の関連性」●勝野麻里 一般口演
「複雑な情報共有のために複合現実技術を活用した外科教育プログラムの実施経験」●三島修治 一般口演
「最新3D-CTを用いた個別化手術戦略と、非触知腫瘍に対するRFID技術を駆使した区域切除術の実際」●中村大輔 一般口演
「胸腔内操作に重点を置いたRATS精密肺区域切除」
●寺田志洋 一般口演
「胸腺上皮性腫瘍303切除症例の検討」
●久米田浩孝 ワークショップ
「区域切除後再発に対するcompletion lobectomy/手術のpitfall」●濱中一敏 一般口演
「2cm以下肺癌におけるCT画像所見と胸膜浸潤および再発との関連」●清水公裕 会長企画
「縦隔発生炎症性高分化脂肪肉腫の手術に対する警笛」
スタッフ全員が一般口演以上の形式で演題発表を行いましたが、近年の潮流に則り、スライドは英語での作成が指定され、国際的な発信力を意識した発表となりました。
本学会では、清水がアフタヌーンセミナーおよびランチョンセミナーにおいて、それぞれ演者および座長を務めました。
演者:アフタヌーンセミナー「肺切除術の成功の鍵:最適な切離ラインの見極め」
座長:ランチョンセミナー「知ることで変わる区域切除~根治性と安全性の両立を目指して~」
呼吸器外科領域における年に一度の重要な学術集会とあって、関連病院の先生方も多数発表されており、当教室との連携の深さを改めて実感する機会ともなりました。
今後も、学術活動を通じて呼吸器外科医療の質の向上に貢献してまいります。
今回は、当教室スタッフの寺田から以下、学会参加報告をさせて頂きます。
この度、グランドニッコー東京で開催された第42回日本呼吸器外科学会学術集会へ参加してきました。
行きの特急あずさの中でスライドを修正し、直前まで清水教授にご指導いただいての参加でした(清水教授、大変お忙しい中ご指導頂き、ありがとうございました)。
私の発表は当科における胸腺上皮性腫瘍の長期予後に関するものでしたが、同じセッションの他の発表は、合併切除症例や大血管再建を伴う症例に焦点をあてたものが多い印象でした。より詳細な検討を行い、次の機会にはよりブラッシュアップした発表ができればと思います。そして来年は、卒後一度も訪れていない、我が母校のあるつくば市での開催になりますので、上級演題への採択を目指し、日々の研究に取り組んでいきたいと思います。(文責:寺田志洋/中村大輔)