- 2025.03.26 教室活動報告
-
MR anatomy導入 & 信濃毎日新聞掲載報告【イベント】
2025年1月、信州大学にMR anatomyが導入されました。
2025年3月25日、MR anatomy導入にあたり、信濃毎日新聞に当教室の記事が掲載されました。
MR anatomyとは、CTで撮影した肺や血管の構造を**複合現実(Mixed Reality)**で観察・体験できるトレーニングシステムです。
本システムは、日本メドトロニック株式会社、キャノン株式会社、キャノンITソリューションズ株式会社、ザイオソフト株式会社の共同提供により開発されたもので、国内では初めて、信州大学に導入されました。
当教室で使用している3Dワークステーション「REVORAS」にて、術前の解剖把握や手術プランニングを行ったのち、MR anatomyを用いて、実際の症例に基づく術前シミュレーションを行うことが可能です。これにより、平面モニター上の画像では得られない、リアルで立体的な3D解剖構造の理解が得られ、術前の「戦略」立案に大きく貢献します。また、視覚・体感を通じた学習により、これまで学んだ「知識」の復習や定着にも効果が期待され、医学生や若手医師の教育ツールとしても非常に有用です。
●実際の症例でのシミュレーション:自分の手で仮想空間の肺や血管を動かすことができます
このたび、当科におけるMR anatomy導入の取り組みについて、信濃毎日新聞社様に取材いただき、記事として掲載されました。
記事内では、当科の清水および勝野がインタビューに応じ、MR anatomyを活用した新たな医学教育および臨床応用の可能性について紹介しています。
2025年3月25日(火)の信濃毎日新聞に掲載
勝野「2次元では分からない奥行きや臨場感が再現でき、位置関係が理解しやすい」「手術の理解度が高まり、学生が呼吸器外科に関心を持つきっかけにもなる」
MR anatomyを活用することで、従来の平面的な画像診断にとどまらず、立体的かつ直感的に解剖構造を把握することが可能となり、より高度な手術計画や教育効果が期待されます。今回の掲載を通じて、当科の先進的な取り組みが広く地域の皆さまに伝わることを嬉しく思います。今後も、技術革新を積極的に取り入れ、より良い医療の提供と教育環境の整備に努めてまいります。
(文責:中村大輔)