- 2025.01.30 日常
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M5-100【第15回コラム】
第15回コラム
今回のコラムは、2024年4月から呼吸器外科医1年目としてキャリアをスタートし、当教室随一の働きを見せている小口からの記事になります。日頃、多くは語らない彼の世界観が綴られています。ぜひご一読ください!
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先日帰省した際、私のペンケースを見た母に「まだ使っていたのか」と言われ、自分の物持ちの良さに改めて気づかされました。久々に中を覗くと古いペンが目に留まりました。クリップは欠け印字は見えませんが、調べてみると三菱鉛筆の「M5-100」という製品のようです。グリップは加水分解によるものか粘着し、軸はひび割れ経年劣化の痕跡がみられます。長き受験勉強の間、強い筆圧に耐え抜き、十余年を経てなお現役とはまさに強靭の権化、このペンなくして今はなしとさえ言えます。私見ではありますが、我が国の文房具はその流通網も含め世界一であると確信しています。これほど高性能で丈夫なペンが、たったの100円で、書店やコンビニなど至るところで購入可能なのは驚愕すべき事実です。
The pen is mightier than the sword.
機会の平等の象徴たるペン、活かすも殺すも自分次第でしょうか。(文責:小口祐一)