- 2024.11.05 学会参加報告
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第65回日本肺癌学会学術集会【学会参加報告】
2024年10月31日から11月2日にかけて、第65回日本肺癌学会学術集会がパシフィコ横浜 ノースにて開催されました。
本学会には、呼吸器外科はもちろん、呼吸器内科、放射線科、病理診断科、そしてコメディカルなど、肺癌診療に携わる多職種・多診療科の参加があり、肺癌に関して幅広い視点から議論が行われる歴史ある学会です。当教室からは、清水が「縮小手術の考え方と臨床応用、pitfall」というテーマで教育講演を行いました。また、勝野が一般口演の演者として参加し、「左上葉区域動脈の分岐パターンに基づく解剖学的検討」という演題で、当教室で継続して行われている解剖学の研究に基づき、300例を超える左上葉の肺動脈の分岐パターンを解析した新たな知見を発表しました。
今回は、当教室スタッフの勝野から以下、学会参加報告をさせて頂きます。
今回「画像診断」のセッションにて左上葉の肺動脈の分岐について発表させて頂きました。300例の症例の分岐を読む作業により、一時木々の枝が左上葉に見える病に罹りましたが、区域切除には欠かせない動静脈、気管支の分岐パターンの理解を深める良い機会になりました。コロナ禍や産休もあり、現地での発表は3年ぶりでとても緊張しました。1時間程前に、ドトールで最終チェックをしていましたが、緊張により抹茶ラテが喉を通らない私をよそに、松岡先生はちょっとしたおつまみとハイボールを嗜んでいました。質疑応答は、思うような受け答えが出来ず、松岡先生にお力をお借りしてしまい、準備不足を痛感しました。次回に生かしたいと思います。前日0時近くまでご指導頂いた松岡先生には、改めて感謝申し上げます。
今回は、夫も学会参加のため不在だったことから、娘と母と3人で行きました。長時間の電車移動は初めてであり、ご機嫌を損ねないように色々なアイテムを準備して臨みましたが、朝から娘がエレベーターに指を挟み抜けなくなり大号泣、私の心拍数も200近くまで上がるスタートとなりました。1日目は母に娘の面倒を見てもらったので、2日目は娘の推し、ぱん様に会いにアンパンマンミュージアムに行きました。初めて生で見る推しに娘は釘付けでした。私は「ジャムおじさんのパン工場」のパンを楽しみにしていたのですが、遊び疲れた娘が暴れ出したので、タクシーを拾い横浜駅にご飯を食べに行きました。 帰りの電車は、乗る前に不穏な空気が漂っていたためGODIVAのワッフルを娘にチャージしました。そのおかげか最高潮に機嫌が良く、奥義「しなぷしゅ」(東テレの子ども番組)を見せながら、無事に家に辿り着くことが出来ました。
学会も子連れでの旅も準備は大変でしたが、新たな発見が多くあり、予想外の事態にも対処する力が身につく、大変学びの多い経験となりました。
(文責:勝野麻里/中村大輔)