お知らせ

2024.10.23 イベント

「信州富山手術手技研究会」開催報告【イベント】

2024年10月18日、信州大学で「信州富山手術手技研究会」を開催いたしました。

 

本研究会は、コヴィディエンジャパン株式会社のご協賛のもと、富山大学呼吸器外科の特命教授である土谷智史先生をはじめ、富山大学呼吸器外科の先生方を当院にお招きし、第1回目の開催となりました。

特別講演では、当科の清水が肺区域切除に関する講演を行いました。講演では、肺区域切除における肺静脈の解剖把握の重要性が強調され、さらに異なる大学間での交流を深めることの意義についても述べられました。

 

 当科の清水による特別講演

 

特別講演の後、富山大学呼吸器外科の尾嶋紀洋先生に『RATS肺区域切除時代における3D肺血管モデルの有用性』というテーマでご発表いただきました。尾嶋先生はアイアンマンレースに出場されるほどのスポーツマンであり、その身振り手振りを交えた情熱的なプレゼンテーションは非常に印象的でした。

発表では、人工樹脂を原料とした3Dプリンターを用いて3D肺血管モデルを作成し、術前検討や術中の解剖確認にどのように有用であるかについて説明されました。実際にモデルを手に取って議論できることもあり、非常に有益な方法であると信州大学呼吸器外科のスタッフ一同も大いに関心を持ちました。

 

 尾嶋紀洋先生  

 3D肺血管モデルを手にする清水

 

続いて、当科の江口が『信大式肺精密縮小手術』というタイトルで発表を行いました。発表の内容は、局所解剖、RFIDを用いたマーキング、ロボット手術における術中のテクニック、そしてノンテクニカルスキルの4つの視点に焦点を当て、普段当施設で行っている緻密な肺区域切除術に関する詳細な説明がなされました。

 江口による「信大式肺精密縮小手術」の発表

 

研究会後には、富山大学呼吸器外科の先生方との懇親会が開催されました。これまで当施設と富山大学との交流は限られていましたが、今回の研究会と懇親会を通じて、親交を深めることができました。今後も、隣県の呼吸器外科施設として協力し合い、お互いに切磋琢磨しながら発展していける関係を築いていければと考えております。

富山大学呼吸器外科の諸先生方には、遠方から研究会にご参加いただき、心より感謝申し上げます。今後もお互いに切磋琢磨できる良好な関係を継続していけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

(文責:中村大輔)

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