- 2024.09.24 日常
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VATSトレーニング開催【教室活動報告】
呼吸器外科VATSトレーニングを開催しました
今回は、150通りの実習で呼吸器外科を選択してくれた医学科5年生の清水くんがVATSトレーニングに参加してくれました。他にはすでに常連となった勝野と小口が参加し、3人の指導・助手には久米田が参加しました。
当教室のトレーニングはETHICON / Johnson & Johnson社、上條器械店にご協力いただき、ブタ肺モデルを用いたウェットラボ形式で開催しています。専門医による指導を受けながら実際に胸腔鏡下肺葉切除を行いますが、手術のリアルな手技を一つ一つ体験してもらうために、胸郭モデルによるポート作成から、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離など、あらゆる手技をできるだけ自身の手で行ってもらうようにしています。
勝野、小口は慣れた手つきで、肺葉切除術を施行しました。4月のトレーニング時と比べ、実際の操作だけでなく、術者として次の操作を宣言・周知したり、助手やスコピストに的確な指示を出したりと、手術全体を段階的に把握し進行させる力が向上していることを、指導医として実感しています。
学生の清水くんは今回のトレーニングの話を持ち掛けると「ぜひ参加したいです!」と即答頂き、参加してもらいました。初回で難しい部分もあったと思いますが、自動縫合器での切離や、エネルギーデバイスを使った切離など、リアルな手技を体験してもらうことができました。
Echelon(自動縫合器)やハーモニック(エネルギーデバイス)など、普段の術野ではなかなか操作する場面が少ないデバイスについては、こういった機会を通じて不慣れを解消していただき、研鑽を積んでもらうよい機会になればと思います。
参加してくれた学生の清水くん(真ん中)とスタッフ
今回ご紹介したトレーニングは毎月2回程度、定期的に開催しています。
これまで大学病院のみならず県内関連施設の研修医や実習中の医学生など、多くの参加者から好評を博しています。興味がある方は、気軽に医局までお問い合わせください。(文責:中村大輔)