2024年8月9日、「専門医から学ぶ肺癌外科治療 術後疼痛を考える トータルケアセミナー in 信州」が、長野県松本市にて開催されました。
今回の講演会は、第一三共株式会社の協賛のもと、筑波大学医学医療系 呼吸器外科学教授の佐藤幸夫先生を松本にお招きし、講演をしていただきました。佐藤先生は、2026年に開催される第43回日本呼吸器外科学会学術集会の会長を務められる予定であり、ご高名な先生に松本までお越しいただけるという非常に貴重な機会となりました。
座長は当教室の清水が務め、会場での現地聴講に加えて、ZoomによるWEB視聴のハイブリッド形式で開催されました。長野県内の呼吸器外科スタッフはもちろんのこと、外科に興味を持つ多くの初期研修医の先生方にも現地で参加していただきました。
特別講演では、『肺癌に対する低侵襲手術と拡大手術 ~術後疼痛対策も含めて~』というタイトルで、拡大手術である気管分岐部切除と再建に関する講演が行われました。講演では多くの術中動画を交えながら、気管分岐部切除という非常に稀で、呼吸器外科の中でも滅多にお目にかかれない術式について、わかりやすく解説いただきました。佐藤先生は多くの症例を経験されており、術前の戦略から術中のポイント、術後の経過や管理に至るまで体系的にお話しいただき、我々呼吸器外科医にとって非常に勉強になる内容でした。
また、講演会の後には佐藤先生を囲んで懇親会が開かれました。佐藤先生は我々スタッフとも気さくにお話しくださり、美味しい料理やお酒と共に親交を深めることができました。また、普段の講演会ではなかなか聞くことのできない基礎研究や、昨今の外科医不足に対するお考えなどもお伺いでき、非常に有意義な時間となりました。
懇親会での記念撮影
素晴らしい講演をしていただいた佐藤先生、協賛いただいた第一三共株式会社の皆様、そして当日ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。