お知らせ

2024.05.30 イベント

Thoracic Competition Questへの参加 【教室活動報告】

Thoracic Competition Questに参加しました

 

 今回は「日本呼吸器外科学会総合教育委員会若手教育部会とNEXT(Network of Exploration for Thoracic Surgeon)」の先生方監修の元、中外製薬とのコラボレーション企画、Thoracic Competition Questに参加しました。

 こちらの企画は、主に若手呼吸器外科医の手術手技向上を目的とする新プロジェクトであり、「気管支吻合」「縫合パッド」の2つのデモキットをご用意頂き、それぞれ実臨床に即した手技を体験できるものになります。こちらの企画の特徴として、自分が実際に行った手技の動画をアップロードすることで、Thoracic Competition Questサイト内において全国各地の先生方の動画とともにご評価頂き、ランキングされる形式となっております。縫合パッドに関しては現在当科で後期研修中である櫻井尽先生が、気管支吻合に関しては中村が参加しました。

 櫻井先生はブタ肺モデルを用いた肺葉切除を定期的に行っていますが、胸腔内での縫合・結紮を想定したトレーニングは初めてであったようで、最初は苦戦している様子でした。しかし、回数を重ねるごとに手技が安定し、最後にはスムーズな縫合・結紮と達成感のある表情を見せてくれました。

 

    胸腔内での操作を想定した縫合・結紮を行う櫻井先生 

 

 当教室では定期的にブタ肺モデルを用いたVATSトレーニングを開催しており、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離に関しては経験する機会も多くなっています。しかし「縫合手技」となると、実臨床も含め経験する機会は少なくかつ非常にクリティカルな手技であるため、定期的なトレーニングが非常に重要になります。私も気管支スリーブ切除を想定し、気管支吻合に挑戦しました。前日にイメージトレーニングはしたのですが、行うは難しとはよく言ったもので、実際の吻合や結紮手技に苦戦しました。何とか気管支吻合を完遂しましたが、こういった機会やトレーニングに定期的に触れることの重要性を感じました。

 

  何とか気管支吻合を完遂できた中村

 

 今回ご紹介したようなトレーニングや企画は、機会があれば当教室で積極的に開催していきたいと思います。興味がある方は、気軽に当医局までお問い合わせください。

(文責:中村大輔)

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