- 2024.04.30 日常
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VATSトレーニング開催【教室活動報告】
呼吸器外科VATSトレーニングを開催しました
今年度初回となるVATSトレーニングを4月21日に開催しました。今回は、現在当科で後期研修中である櫻井尽先生、また、今年度より呼吸器外科に固定した勝野が参加してくれました。2人の指導・助手には松岡、中村が参加しました。
当教室のトレーニングはいつもETHICON / Johnson & Johnson社にご協力いただき、ブタ肺モデルを用いたウェットラボ形式で開催しています。専門医による指導を受けながら実際に胸腔鏡下肺葉切除を行いますが、手術のリアルな手技を一つ一つ体験してもらうために、胸郭モデルによるポート作成から、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離など、あらゆる手技をできるだけ自身の手で行ってもらうようにしています。さらに今回は株式会社 上條器械店のご協力もあり、いつも以上に視野のよいモニタを使用させていただきました。
真剣なまなざしの勝野 と 肺葉切除を完遂し嬉しそうな勝野
最初に勝野が松岡指導のもと、左肺上葉切除を施行しました。剥離や結紮、自動縫合器使用などの実際の操作のみならず、術者発信で、次の操作の宣言・周知、助手やスコピストへの指示出しも意識して行えていました。
後半は、櫻井先生に残存左肺下葉切除を行ってもらいました。初期研修医時代に数回、本トレーニングに参加した経験のある櫻井先生ですが、胸膜の適切な把持、フック型電気メスを使用した丁寧で安全な剥離、エネルギーデバイスや自動縫合器の使用は3年目の4月とは思えないレベルでした。助手をしていた私も驚きましたが、本トレーニングが有用なものであることを再認識しました。順調に残存下葉切除を完遂してくれました。
落ち着いた手技と雰囲気の櫻井先生
Echelon(自動縫合器)やEnseal(エネルギーデバイス)など、普段の術野ではなかなか操作する場面が少ないデバイスについては、こういった機会を通じて不慣れを解消していただき、研鑽を積んでもらうよい機会になればと思います。
無事、下葉切除を完遂!お疲れ様でした!
今回ご紹介したトレーニングは毎月2回程度、定期的に開催しています。
これまで大学病院のみならず県内関連施設の研修医や実習中の医学生など、多くの参加者から好評を博しています。興味がある方は、気軽に医局までお問い合わせください。(文責:中村大輔)