- 2024.02.13 日常
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VATSトレーニング開催【教室活動報告】
呼吸器外科VATSトレーニングを開催しました
今回は、本年度より外科学教室へ入局し現在当科での後期研修中である唐澤斉秀先生が参加してくれました。本トレーニングのレギュラーである瀬志本も参加し、筆者が2人の指導補助に当たりトレーニングを行いました。
当教室のトレーニングはいつもETHICON / Johnson & Johnson社にご協力いただき、ブタ肺モデルを用いたウェットラボ形式で開催しています。専門医による指導を受けながら実際に胸腔鏡下肺葉切除を行いますが、手術のリアルな手技を一つ一つ体験してもらうために、胸郭モデルによるポート作成から、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離など、あらゆる手技をできるだけ自身の手で行ってもらうようにしています。さらに今回は株式会社 上條器械店のご協力もあり、いつも以上に視野のよいモニタを使用させていただきました。
トレーニングの様子
まず瀬志本が、お手本として左肺上葉切除を施行し、血管剥離操作、適切な方向へのカウンタートラクションを意識した協調運動などについて解説することで、唐澤先生に予習をしてもらいます。
そして続く後半戦で、唐澤先生に残存左肺下葉切除(残肺全摘)を行ってもらいました。今回が初めてとなるトレーニングへの参加でしたが、十分にレベルの高い操作を示しており、これまでの約10ヶ月の後期研修生活において、しっかりと手術診療に取り組んできたのであろうと思いました。初挑戦らしからぬ順調な残存下葉切除を完遂してくれました。
祝 残存下葉切除完遂
Echelon(自動縫合器)やEnseal(エネルギーデバイス)など、普段の術野ではなかなか操作する場面が少ないデバイスについては、こういった機会を通じて不慣れを解消していただき、研鑽を積んでもらうよい機会になればと思います。
緊張も疲れもあったと思いますが、今回も無事にトレーニングを終了しました。
お疲れ様でした
今回ご紹介したトレーニングは毎月2回程度、定期的に開催しています。
これまで大学病院のみならず県内関連施設の研修医や実習中の医学生など、多くの参加者から好評を博しています。興味がある方は、気軽に医局までお問い合わせください。(文責:原大輔)