お知らせ

2023.10.25 学会参加報告

第76回日本胸部外科学会定期学術集会【学会参加報告】

10月19~21日に、第76回日本胸部外科学会定期学術集会が仙台にて開催されました

本学会は心臓血管外科、食道外科、そして呼吸器外科と3分野にまたがっており、今回のテーマが『“Harmonization”(調和)と“Co-Creation”(共創) -to go one step further-』と題されているとおり多領域横断的に色々な発表に触れることができます。本年度は一部オンデマンド配信が準備されつつも、現地にて開催されました。

  学会場にて  仙台といえば牛タンです

我々の教室からは、原(筆者)と清水が参加した他、信州上田医療センターの井手も教室から演題を発表しました。
他にも関連病院からは、長野市民病院の中村と長野赤十字病院の志村が演者として参加していました。

筆者以下中村、井手、志村が発表した「グラウンド・プレゼンテーション」は、普段「ポスターセッション」とされているものを改めて命名したとのことで、「COVID-19 pandemicで失われつつあった距離感を復活させ、熱い議論の場を提供したい」と案内がありました。こういった場でface to faceのdiscussionを経験できることはやはり現地開催の強みであると感じました。

   左:原(筆者)、右:中村

   左:井手、右:志村

そして清水は本学会の呼吸器分野唯一のシンポジウム「非小細胞肺癌に対する縮小手術の適応」にて指定演者として発表した他、クリニカルビデオセッションやイブニングセミナーでも座長を務めました。

  座長を務める清水

シンポジウムはおそらく本学会に参加したほとんどの呼吸器外科医が聴講していたのではないかと思う大盛況ぶりで、清水以外の演者の先生方を含め、議論も白熱しており非常に熱のこもったセッションでした。

  シンポジウムを務める清水 AIによる英語同時通訳がされていました

また本学会では呼吸器外科若手教育部会(JACS-NEXT)による若手呼吸器外科医の会も併設研究会として開催されました。
質問やコメントなどをするハードルが高くないように感じられる、若手にとって大変教育的価値の高いセッションでした。

  普段関東甲信越地区で共に仕事をしているメンバーが座長やディスカッサントとして参加しています

懇親会も開催され、筆者と井手がこれに参加しましたが、JACS-NEXTメンバー以外の先生方とも交流を図ることができました。
その中でご一緒した聖隷三方原病院呼吸器センター外科の渡邊拓弥先生は、同世代でも特にご活躍されている先生のお一人ですが、YouTubeを通して単孔式手術の動画をuploadするなど、発信者としての活動にも注力されています。今回色々とお話をお聞きすることができて当HPの管理人としても大変参考になり、やはり同世代の活躍は刺激になります。

参考:渡邊先生の単孔式手術動画が視聴できるYouTubeはコチラ→https://www.youtube.com/@taku527/about

  全国各支部のJACS-NEXTメンバーとの初の交流機会でした

終わってみると大変学びが多く意義の高い本学会でしたが、秋は学会シーズンであり来月以降も複数の学会が開催されます。
今回の学会のように引き続き高い存在力を発揮していけるような発表をして、またそれを論文作成にもつなげていけるように教室全体の士気を高めていきたいと思います。

(文責:原大輔)

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