お知らせ

2023.08.28 イベント

第3回 NEXT Academy -In関東甲信越-【開催および参加報告】

3 NEXT Academy -In関東甲信越- が川崎市で開催されました

 

826日に、呼吸器外科学会若手教育部会NEXTの関東甲信越支部で初めてとなる表題のセミナーが開催されました。

本セミナーは呼吸器外科医に興味を持つ未来ある初期研修医の先生方を対象に、胸腔鏡モデルや豚摘出心肺を用いた呼吸器外科手技体験をしてもらい、またロールモデルとなる若手呼吸器外科医や招待講師からの講演もお聞きいただくという内容で、ジョンソンエンドジョンソン株式会社エチコン事業部のご協力の元、数か月の期間をかけて準備して参りました。

  非常に気合の入った案内状

本セミナーには筆者がNEXT関東甲信越支部副代表として企画運営に携わっており、また信州大学呼吸器外科教室の江口が特別講演の講師を務めました。
県内からは、長野赤十字病院の梅田将斗先生、信州上田医療センターの平田廉人先生のお2人が、遠く川崎の地まで参加してくれました!

    左:梅田先生 右:<左から2番目>平田先生

 

1部の胸腔鏡セミナーでは「Video Assisted ORIGAMI Contest」と題した、ドライラボでの鏡視下トレーニングセットを用いたコンテストを催しました。

内容は、制限時間内にいくつ折りたたまれた折り紙を開くことができるかを競うというもので、折られた形によって難易度が大きく変わったり、設定された点数に差があったりと、戦略も重要になる企画でした。
当日初めて会う研修医同士で自己紹介をしたのち、短時間の練習と作戦会議を行い、チームで優勝を目指して協力して頑張っていました。
中には超高難度の鶴を広げきる研修医もいたのでこちらが驚かされました。(用意しておいてそんなこと言うのもアレですけど…)

  ORIGAMI Contest中の様子 大変白熱しました

2部のティッシュラボトレーニングでは、ブタ摘出心肺を用いたティッシュラボトレーニングが行われました。
一人一つのブタ摘出心肺を大事に抱えて各テーブルを周り、肺実質の縫合や血管、気管支の剥離などの手技を体験したり、また電気メス、エネルギーデバイス、自動縫合器といった手術器具の操作をしてみたりと、できるだけ日常診療ではなかなか体験できないような内容を経験してもらいました。

  肺実質縫合   デバイス体験

  自動縫合器を用いた胸腔鏡下肺部分切除

そして第3部の講演会では、筆者が座長を務めました。

まず若手呼吸器外科医講演では、東京医科大学の菅野先生、群馬大学の矢澤先生が演者を務められました。
呼吸器外科になるまでの道のりや、呼吸器外科医の生活の実際などが多く語られ、研修医の先生方も具体的に将来のイメージができたのではと思います。

   左:菅野先生 右:矢澤先生

そして特別講演は当教室の江口が演者を務めました。
江口自身がこれまで歩んだ軌跡を、留学中の失敗経験や努力してきたその熱源がどういったことに由来するかなど、呼吸器外科医を志す若手研修医が今まさに聞いておくべきエッセンスが凝縮された熱い講演でした。

江口は日頃から私共教室員に対する教育にまさに心血を注いでおり、ブタ肺モデルを用いた手術トレーニングや米国式ディクテーションなど新しい試みも数多く開発するなど、教育的挑戦の手が休まるところを見たことがありません。この日の講演を聞いてもらった若手研修医の先生方には、いつも我々に注いでいる教育的情熱が余すことなく伝わったのではないかと思います。

  江口先生(3講演の写真はどれも遠くからの撮影で画質低下していますがご容赦ください)


我々信州大学呼吸器外科教室は、いつも「教育、育成」を大学教室としての最重要テーマと認識して日々の職務に従事しています。
そういった意味で、このような教育的活動を展開している「若手教育部会 NEXT」には今後も微力ながら関わっていくことを継続し、手術成績や業績のみでなく、教育的活動においても本邦でリーダーシップを発揮していける施設の一つに数えられる日を目指したいと思います。
研修医の先生方は、次回以降のNEXT academyにもご応募ください!お待ちしています!

  全体での記念撮影

(文責:原大輔)

ページトップへ戻る