お知らせ

2023.06.03 日常

VATSトレーニング開催【教室活動報告】

先月も呼吸器外科VATSトレーニングを開催しました

 

今回は県内関連施設である相澤病院から1年目研修医の新村先生が参加してくれました。現在当科最若手の専門医修練医である瀬志本も参加して、筆者が2人の指導補助に当たりトレーニングを行いました。

当教室のトレーニングはいつもETHICON / Johnson & Johnson社にご協力いただき、ブタ肺モデルを用いたウェットラボ形式で開催しています。専門医による指導を受けながら実際に胸腔鏡下肺葉切除を行いますが、手術のリアルな手技を一つ一つ体験してもらうために、胸郭モデルによるポート作成から、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離など、あらゆる手技をできるだけ自身の手で行ってもらうようにしています。
 
 実際のトレーニングにおける指導中の様子

 

前半は瀬志本が、お手本を兼ねて左肺上葉切除に臨みます。本トレーニングを何度かこなしているだけあって、血管剥離操作などにおいてもかなり上達してきました。バックハンドでの鉗子の操作や、カウンタートラクションを意識した協調運動など、細部にこだわって修練してもらえたように思います。

  
 トレーニングを繰り返し、上達が目覚ましい瀬志本

 

昼休みをはさんで、新村先生には、残存左肺下葉切除(残肺全摘)を行ってもらいました。新村先生は信州大学の卒業であり、在学中からすでに外科医志望を表明している期待の星です。在校生の頃から当教室の様々な手技練習会にも参加していたのをよく覚えていますが、流石としか言いようがないレベルの高さで、まだ医師免許取得から2か月と経っていないのに非常に順調に残存下葉切除を完遂しました。

  
 1年目の研修医とは思えない上手な操作を見せた新村先生 真剣な眼差しが光ります

 

もちろん自動縫合器やエネルギーデバイスを使用した血管および気管支の切離などについては不慣れなのは当然ですが、今後もこういったトレーニングへの参加を重ねてもらうことでぜひ研鑽を積んでもらいたいと思います。ほどよい緊張と疲れといくらかの達成感をお土産に持ち帰っていただき、今回も無事にトレーニングを終了しました。  

次回参加してもらえたら今回よりもう1段階難しい手技に挑戦してもらいたいので、新村先生にはまたのご参加をお待ちしています!
しかし本当に上手でした…いやはや、末恐ろしい。。。

 

今回ご紹介したトレーニングは毎月2~4回程度、定期的に開催しています。これまで大学病院のみならず県内関連施設の研修医や実習中の医学生など、多くの参加者から好評を博しています。
興味がある方は、気軽に医局までお問い合わせください。

 

(文責:原大輔)

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