副甲状腺疾患

対象疾患

症状

副甲状腺機能亢進症が発見されるきっかけは以下の3つであることが多いです。

  1. 健康診断などで偶然血液中のカルシウム濃度上昇を指摘される。
  2. 尿路結石
  3. 骨粗しょう症や骨折

健康診断の普及により、尿路結石や骨粗しょう症などが生じる前に偶然発見される症例が増えてきています。

診断のための検査・診断

血液検査/尿検査

血液中、あるいは尿中のカルシウム濃度の上昇が認められます。また、血液中の副甲状腺ホルモン(PTH)も上昇します。

画像検査

血液中のカルシウム濃度上昇、副甲状腺ホルモン(PTH)の上昇が認められた場合は、原発性副甲状腺機能亢進症が疑われるため、4つあるうちのどの副甲状腺が腫れているかを調べる画像検査を行います。超音波検査、副甲状腺シンチグラフィ(MIBIという副甲状腺組織に集まる性質をもった放射性同位元素を使った画像検査)、CT検査、MRI検査などが役に立ちます。
原発性副甲状腺機能亢進症にはMENやRET遺伝子という遺伝子の変異によって発生する場合があり、そのような場合には甲状腺、副腎、脳下垂体というホルモンを分泌する他の臓器にも腫瘍ができることがあり、多発性内分泌腫瘍症(MEN)と呼ばれています。原発性副甲状腺機能亢進症と診断された場合には、多発性内分泌腫症(MEN)でないかどうか、他の内分泌臓器に異常がないかどうかも調べます。

治療

手術が唯一の根治的な治療になります。画像検査にて腫れている副甲状腺がはっきり診断できた場合は、腫れた1腺のみを摘出します。多発性内分泌腫瘍症(MEN)によって副甲状腺が腫れている場合は将来的に4つの副甲状腺すべてが腫れてきてしまう可能性があるために、手術の際には副甲状腺を4つすべて摘出し、その一部の腕の筋肉の中に移植します(自家移植)。

治療

腎不全の患者さんでは血中のカルシウム濃度を保つために、カルシウム製剤の内服と活性型ビタミンD3製剤の内服をして、続発性副甲状腺機能亢進症にならないように予防することが大切です。最近、シナカルセト(商品名:レグパラ)やエポカルセト(商品名:オルケディア)といったカルシウム受容体作動薬によって副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑えることができるようになっており、ある程度病気が進行してしまった場合にはこれらの薬を内服します。
内科的治療を行っても病気が進行してしまう場合には、手術が考慮されます。手術では副甲状腺を4つすべて摘出し、その一部の腕の筋肉の中に移植します(自家移植)。

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