教室案内

教授あいさつ

患者さんのために
医療への情熱、
患者さんに対する愛情を備え、
次世代を担う外科医を
育成することが私の使命

令和元年(2019年)8月、信州大学外科学教室心臓血管外科学分野 教授を拝命致しました。当教室は信州大学第二外科として丸田公雄教授により開講され、第二代降旗力男教授、第三代飯田太教授、第四代天野純教授、2014年からは心臓血管外科分野を岡田健次教授が引き継がれ現在に至ります。先達により築かれた伝統を継承し、更に発展させていきたいと考えております。心臓血管外科手術はまだ70年の歴史にすぎませんが、最近のカテーテル治療や低侵襲化の技術の進歩は、目覚ましいものがあります。心拍動下で行うバイパス術、ステントグラフト治療、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)、また弁膜症の手術を中心に低侵襲手術(minimally invasive cardiac surgery: MICS)が浸透してきています。信州大学では最先端の治療を積極的に導入し、最高の医療を提供できるように、取り組んでおります。個々の症例に応じて最適な術式を選択し、患者さんに満足していただけるように努力して参ります。また、緊急手術に関しては長野県の最後の砦として、今後もNo refusal policyで、24時間365日対応して行きたいと考えております。

日々の臨床を行うなかでは、数々の疑問が浮かんだり、問題が生じることがあります。それらを解決するために研究を行い、臨床にフィードバックすることが重要です。そこで当教室では、臨床検体を用いた研究の他、大小動物を使用した実験など様々な研究も行っています。外科医にとって手術手技を習得することは勿論のこと、リサーチマインドを持って診療にあたることが肝要と考えております。

重要なのは、知識や技術の習得だけではありません。今後ますますチーム医療が重要となります。患者さんに関わる全てのスタッフが、それぞれの専門性を連携し治療にあたります。また、我々外科医はノンテクニカルスキルも身につけ、発揮していかなければなりません。医療への情熱、患者さんに対する愛情を備え、次世代を担う外科医を育成することが自分の使命と考えております。

教授 瀬戸 達一郎

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