学生・初期研修の方へ
「ヒトが集う、若者が集う組織」を
目指しています
呼吸器外科は主に肺癌、縦隔腫瘍、自然気胸などの呼吸器悪性および良性疾患の外科治療を行っています。呼吸器内科と共に“呼吸器センター”に活動の場を置き、信州がんセンターとも協力して能率的、効果的、先進的な治療を行っています。特に低侵襲な胸腔鏡下手術やロボット支援下手術を積極的に取り入れ、肺癌や縦隔腫瘍などの治療に応用しています。また、進行肺癌の治療では、呼吸器内科や放射線科と協力し、手術に加えて抗がん剤や分子標的薬、免疫治療、放射線照射を組み合わせた集学的治療を行っています。早期小型肺癌に対しては、術後の生活の質の向上を目的に、胸腔鏡下またはロボット支援下に、肺の切除量を少なくし、なおかつ根治性を落とさない、「痛くない、息苦しくならない手術」”鏡視下肺区域切除術“を積極的に行っています。さらに、分子生物学的な基礎研究を背景としてがん遺伝子検査を積極的に導入した「個別化肺癌医療」を推進しています。今後は、academic surgeon育成のため国立がん研究センターなどへの国内留学や、米国やヨーロッパなどへの国外留学も積極的に行っていくつもりです。
現状として、当科は癌腫別の死亡率が最も高い肺癌に対する外科治療を担当する科であり、手術数は右肩上がりに増えています。現在、呼吸器外科専門医5名を含むスタッフにより、年間250例を超える呼吸器外科手術を行い、特に複雑肺区域切除やサルベージ手術など、他の施設では難しい世界最新鋭の手術に力を入れています。今後、さらに手術数の増加が見込まれており、「若い人材」が必要です。日々後進への情熱的かつ的確な指導を心掛けていますので、是非一緒に頑張りましょう。