お知らせ

2023.01.15 日常

VATSトレーニング開催【教室活動報告】

2023年に入って初の呼吸器外科VATSトレーニングを開催しました

 

今回は県内関連施設である伊那中央病院より、ともに1年目研修医の宮入先生、武川先生が参加してくれました。指導補助として現在同院で勤務している教室スタッフの井手、瀬志本が見守る中、トレーニングを行いました。

 指導風景(左から助手 井手、カメラ助手 武川先生、術者 宮入先生、手術指導 原)

 

当教室のトレーニングは、ETHICON / Johnson & Johnson社のご協力の元、ブタ肺モデルを用いたウェットラボ形式で、専門医による指導の元、実際に胸腔鏡下肺葉切除を行うという内容です。手術のリアルな手技を一つ一つ体験してもらうために、胸郭モデルによるポート作成から、血管の剥離や結紮、気管支や肺実質の自動縫合器切離など、あらゆる手技をできるだけ自身の手で行ってもらうようにしています。

 胸腔内のモデルが表示されたモニタとブタ肺の解剖図

 

今回参加していただいた宮入先生、武川先生はいずれもすでに外科での研修を経験していたこともあり非常に手技のレベルが高かったため、指導する側も思わず熱が入りました。ともに葉切除を見事完遂され、緊張と疲れもあったと思いますが、達成感に包まれたいい表情がマスク越しにも伝わってきますね!

 見事葉切除を完遂する武川先生のトレーニング風景(左から助手 井手、カメラ助手 宮入先生、術者 武川先生)

患者さんに手術という治療を提供するにあたり、安全に完遂したときの充足感、達成感は今回の何倍にもなると思います。ぜひ将来は我々の仲間入りをしていただき、一緒にやりがいのある手術治療を実践してもらえたらと期待しています。お待ちしていますよ!

 宮入先生「祝、葉切除完遂!」でピースサイン

当教室は県内唯一の大学病院としてその責務に、「臨床・研究・教育」の3本柱を掲げています。臨床において最新・最良の外科治療を行う設備や環境があり、研究の成果で科学的根拠に基づいた新しい診断法や治療法を開発したとしても、それを実践する医師の育成なくして長野県の患者さんへ最高の医療は提供しえないと思っています。

これからもこういったトレーニングを初めとする教育システムの構築をすすめ、志のある若手スタッフや研修医、また医学生のみなさんに充実感と達成感を与えられるような教室を目指していきたいと思います。

今回ご紹介したトレーニングは毎月2~4回程度、定期的に開催しています。これまで大学病院のみならず県内関連施設の研修医や実習中の医学生など、多くの参加者から好評を博しています。興味がある方は、気軽に医局までお問い合わせください。

問い合わせはこちらへ→ nkiyo@shinshu-u.ac.jp

 

(文責:原大輔)

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